名物ゆどうふ 清水順正
おかべ家 tofu restaurant Okabe-ya
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都ばなし 3

恋占い石

「こちらの石から向こうの石まで、目を閉じて無事たどり漬ければ、恋は成就する」と云う石とは、地主神社にある「恋占いの石」のことです。地主さんは清水寺の鎮守社であり清水さんの本道の北側にあります。
御祭神は縁結びの神の代表格である大国主命ですから、占いがうまく行かなくても気を落とさずもう一度神前にお詣りしましょう。ところで、地主さんから歩いて十五分位の所に縁切りに御利益のある安井金毘羅宮があります。男女関係だけでなく、酒、煙草、病気、ギャンブルからも縁が切れるそうです。
そこの貴方、金毘羅さんに詣でてから、地主さんで新しい恋の成就を願うのは、少し虫がよすぎませんか?

懐石料理

昔、雲水(禅宗の修行僧)は一日二食で、昼以後食事をとることが許されませんでした。冬の夜の修行は辛く、温めた石を懐に入れ空腹と寒さを紛らわしたと云われており懐石とはその温石のことです。
一方、禅の影響を受けた茶道では、空腹時の濃茶は刺激が強すぎると、茶会で簡単な食事を供するようになります。一汁三茶を基本とした簡素な料理でやがて懐石料理と呼ばれます。
これとは別に同音の会席料理があります。これは正式な本膳料理を簡略化したもので、俳諧の会席で供されたのが始まりです。文化文政時代、江戸に茶漬茶屋が現れ、ここで出す手軽な料理と区別するため、会席料理と名付けられたそうです。

焼嗅

「鰯の頭も信心から」とは、節分の夜に焼いた鰯の頭を柊に刺し門口に吊るし、厄神を家の中に入れないとする民間信仰のことです。
古くは平安時代にさかのぼれ、土佐日記にも記されていますが、鰯ではなく鯔でした。
「焼嗅」と言い、鰯を焼く臭いを厄神が嫌うと考えたらしく今でも節分の露店で鰯が売られているのはその名残です。地方によっては葱、ニンニク、髪の毛を焼く処もあるようです。
下京区の壬生寺では、節分会の境内で売られる炮烙に願い事を書き奉納します。四月下旬の「大念仏会」に奉じられる無言劇壬生狂言の演目「炮烙割」で、炮烙は舞台の上から突き落とされます。貴方の炮烙が粉々に割れれば、その願いは叶うそうです。

百夜通い

小野小町に恋をした深草の少将は、思いきって小町の屋敷を訪ねる。冷たくあしらわれ、「百夜通えば…」との小町の言葉を信じ、伏見の深草から毎晩通い、門前の力やの実を一つ置いては帰る。おりしも九十九日目の夜は大雪となる。
ようやく小町の屋敷にたどり着くが、九十九個目の実を握り締めたまま寒さのため息絶える。山科区小野にある随心院は小町の屋敷跡と伝えられ小町の暮らしもここにあります。更に洛北市原の小町寺にも墓所があるなど、小町箪を伝える地は全国に広がっています。
マチとは巫女のことで、今も小野性を名乗る神宮は多く、その昔全国を渡り歩いた小野の美しき巫女達が、かの地で小町としての伝説を残したのでしょう。

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